雪解けと春のオトズレは比例する

一気に春です。
12月21日の冬至になると、米粒1つずつ日が長くなると90歳になる祖母が話してくれました。今日で米粒78粒ほど長くなったことになります。

雪国の春は雪解けとともにやってきます。昨日まであった庭先の雪の間から土が見えたとき春のオトズレは一気に加速します。

ぼくたちは今、土が恋しいのです。
雪の降らない土地に行って土を見ても何にも感じないのですが、雪解けから見える土からは生命(いのち)を感じます。生命の躍動です。ぼくが大好きな写真家で作家の星野道夫さんはアラスカの雪解けのことを書いていますが、ここに居ても自然の躍動を本当に感じるのです。静から動。毎朝の鳥のさえずりさえも違って聞こえるようです。

降った雪に埋もれてしまうはずが埋もれずに太陽の熱を吸収し周りの雪を融かし存在を誇示しているりんごの剪定枝。

羽毛を逆立てず模様をキレイに見せる鳥たち。

青い稜線がどこまでも続く山々。

春を感じ、自然と出る笑顔。

どこに居ても、同じようなことは起きるでしょうが
躍動感が違うのです。

最低気温−19℃、最高気温+35℃。
一年間の寒暖の差が54℃もある厳しい条件の下郷町。

春のオトズレは雪解けとともにぼくたちの土地に、そしてぼくたちの心にも一気にやってくるのです。

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