ばあやの誕生日

9月24日は祖母の誕生日。91回目だそうです。91年前に生まれたというと今年が2013年だから2013−91=1922年。大正11年。その年の出来事はトルコ革命が起こってオスマン帝国が滅亡し、ソビエト連邦が成立し、ヤンキー・スタジアムが出来、西武鉄道が設立され、江崎グリコが設立されたそうです。水木しげるさんやドナルド.キーンさん、ピエール.カルダンさんが誕生しています。ずいぶんと長く生きているのですね。素晴らしい。

ぼくは常々長生きしたいと考えています。長生きが基本であると。太く短い人生は望んでいません。太く長く。細くてもいいので長く。孫の顔は最低でも拝見したい。ひ孫も抱きたい。人生が長いと嫌なことも大変なこともあるでしょうが、その分楽しいことや嬉しいことがあるはずです。実際毎日の生活で楽しいことや嬉しいことのほうが多いのではないかと思っています。ただ、それを普通ととらえてしまって感情を表に出さないから、嫌なことや大変なことが気になっているのではないでしょうか?というのが最近の感想です。

ばあやの言葉には91年を生きてきた重さがあり、説得力があります。しかも記憶力が素晴らしい。特に、人を覚えることがすごく得意で誰は何人産んで、それは誰と誰と誰で、誰はどこに行って、ということを覚えている。そしてほとんど間違っていない。たまに嫌なことも思い出し、披露してくれますがそれはそれで鮮明すぎて聞いているぼくたちも大変。

記憶することが生きて行く上で重要な要素であるというのは当たり前すぎて最近では誰も言わなくなった。勉強でも運動でも日常生活でも記憶力がものをいいます。勉強だって記憶しやすい様に国語や算数に分かれいるのでしょう。難しい入試問題だとそれをわざとミックスしてくることがその証明になっている。運動でも、こういう状況だとミスしやすいということを覚えていることが勝利への近道となるし、日常生活で相手の名前を覚えているということは大変なアドバンテージを持っています。

ばあやの誕生日はそれを思い出すことができる日です。

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