戸赤集落

戸赤集落はどこの家々も凍み大根を作り、軒先の景色を飾っている。


厳しい気候は、美しい光景をもたらす。


川の流れは人の流れを思わせる時がある。
朽ち果てそうな小屋と流れを変えられなくなった川。
自分の意思で未来を変えられることはしあわせなのだろう。


上流を眺める時と、下流を眺める時で気持ちが違うのはなぜだろう。


厳しい自然の中に身を委ねると、自分という存在の小ささに気がつく。
けれども身体の中にはきちんと血が流れ、命が躍動している。
自然という存在にも命があるとしたら、何が流れているのだろうか。
それを感じる時は、ぼくらが自然に還るときなのかもしれない。

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