靴ひも

隣の席の人の靴ひもが解けている。

言ったものか、言わぬべきか。
悩んだふりをしたり。

こういう人は仕事ができないんだろうな?
とか、考えてみた。

しかし、もしかしたら、そんなことを
考えているぼくのほうができないかも
しれない。

靴ひも。
何かの象徴であるかもしれない。
解けているのは 現象に過ぎない。

そこに捉われるのではなく
もっと遠くを見つめている。
隣の人は、そんな感じも伺える。

最近、他人がとても気になる。
あの人はこんな感じかな?
この人はこんなこと考えているかな?

自分が他人に影響を受けていることに
気づく。

自分がどうなら良いかを考えて
生きている。
それが本当に正しいかなど、
わかるはずもないのに。

名言がある。
自分には良いことが何かを
判断できるはずはないのだから
自分がしたいことを
すれば良い。

今の自分には名言である。

解けた靴ひもを横目に見ながら
これからを考えた。


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