森の生活

ソローの森の生活を読み終わった。
大学生時代、先輩のせりさんに薦められたのが
きっかけだったと思う分厚い本。
毎日10分読むと4月に決めて三ヶ月ちょい。
やれば、コツコツやればこうして偉大なる分厚い本も
制覇できるのだ。
内容はすばらしかった。
人生の収支のことや生き方。
特に、感銘を受けたところを抜粋する。

人々の中には、ぼくらアメリカ人と現代人は、概して古代人、あるいはエリザベス時代の人々と比べると知的な小びとだ、などと耳元でがなりたてる人もいる。が、それがどうだというのだ?生きている犬は、死んだライオンよりはましなのだ。自分が小びとの種族に属しているからといって、なれる可能性のあるいちばん大きな小びとになろうとせず、首を吊れとでもいうのだろうか?ひとりひとりが自分のことに真剣になり、あるべき姿になるように努力すればいいのだ。

教育という仕事に携わってかれこれ時間が経つ。
今、ようやくこの気持ちが分かる。
ひとりひとり違うのだ。
比べるものではないのだ。
自分の評価を左右するものでもないのだ。
その子が豊かに幸せを感じながら生きていければいいのだ。

NHKの朝ドラ、花子とアンの中で、主人公のハナが学生時代を過ごしたしゅうわじょがくかんの校長先生が卒業式の訓示で言ったことが忘れられない。

いつか、あなた方がしゅうわじょがくかんの時代はよかったなと
思うことがあれば、ここでの教育は間違っていたことになります。

未来へ、前を向いて歩いていこう。
そう伝えていこう。

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