アルティメットを始める君へ(14)


東北リーグ(14)
アルティメット東北リーグは今年で8年目となる。最初の大会が80名程度の大会だったが昨年の7年目は福島会津大会278名、いわて北上大会203名、やまがた米沢大会237名、3大会合計で718名。アルティメットを楽しむ集団であれば、ここまでの規模にはならなかったと思う。東北の大学にはアルティメットサークルや部活動がある大学が少ないのだから。昔、秋田経法大学(現在のノースアジア大学)にもアルティメットサークルはあった。全日本選手権にも出ていたように思うが、いつの間にかなくなってしまった。日々の活動だけではなく、人前で披露する、どきどきする場面はやはり必要なのだと思う。その披露する場所が遠ければ遠いほど、人の気持ちは離れていく。気持ちが離れたところに継続はない。私たちアルティメット東北リーグ実行委員会は、日本の総面積の18%となる66,890㎢という広大な面積を誇る東北地方(福島市~青森市 341.4キロ福島市~東京都 240.9キロ)にあった大会の形式、つまり東北リーグ形式にして各地を転戦することを決めた。8年目の今年は秋田県での開催はないが、いずれ開催されることだろう。
アルティメットで一番大切な事は、何か。それは”スピリットオブザゲーム”。それは間違いない。ただ、プレーヤーが一人しかいなかったらそれも成り立たない。相手がいるからこそ成り立つ条件だ。だからこそ仲間を大切にしたい。同じ想いをもった仲間をたくさん作ることが私たちに課せられた課題だと思っている。
今年4月に、アルティメット東北リーグ主催の新歓フェスタでアルティメットについて話す機会をいただいた。アルティメットについて大事なことを5つ挙げた。1つ目は、キャッチ。2つ目はラン。3つ目はスロー。4つ目は些事を大事に。5つ目はマネジメント。キャッチは誰にでもできる。初心者でもできる。だからこそ大事にしたい。ゴール内でのキャッチつまり得点が多いほど最優秀選手に選ばれるチャンスは増える。走ること=ランはどんなスポーツに於いても大事なこと。統計的に1点を取るのにかかる時間は2分半。少なくとも2分半は走り続けられるように努力すべきだ。一人での努力は相当な胆力を必要とするので誰かと一緒に走ることをお勧めしたい。音楽も誰かに数えられる。想い通りにスローが投げられたら試合での活躍の機会は増すだろうし、何より自身の精神衛生上良い。勘違いして欲しくないのは、スロー自体をキレイにしようとするあまり試合で使うスローを練習しないということだ。試合で使えるスローとは何か?それはパスが通るスローだ。単に結果パスが通ればよいということではない。一瞬一瞬状況が変わる試合において状況判断が求められる。日頃から状況に応じた練習を心がけたい。風が強い日、スローの調子が悪い日。向かい風、追い風、右からの風、左からの風。1年生相手、上級生相手。長い距離、短い距離。練習あるのみである。些事をおろそかにするプレーヤーは全日本レベルにはいないと断言できる。一つのパス、ラン、キャッチを大事にすることがチームへの貢献となる。チームへの貢献がないプレーヤーは決して代表には選ばれない。東北リーグに出場するチームにしても同じことだ。些事を大事にすることでチームに貢献できる。自分の行ったことがチームに力を与えるのだ。キャッチ、ラン、スローだけでは決して勝てない。マネジメントが必要なのだ。どうしたら最小限の労力で勝てるか、そこをとことん話し合ったチームは強い。最近では学生2連覇を果たした上智大学FREAKSが良い例だろう。体格差がある体育大学のチームといかに戦い勝利を得るか、とことん話し合ったと言う。この話し合いは将来仕事でも必ず活きてくるから学生時代にやっておくと有利だろう。
アルティメット東北リーグを足がかりに、全国へと羽ばたいていって欲しいものだ。

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